水筒(ステンレスボトル)の保温性能アップ お米の長期保存と防災

水筒(ステンレスボトル)の保温性能アップ(続)




水筒は ZOJIRUSHI 真空ステンレスボトル 500ml SV-GG50 です。

水筒(ステンレスボトル)にできるだけ熱いお湯を入れて、12時間後のお湯の温度を測定。
水筒は同じ物が2つあり、シルバーは1年前の購入して使い倒しています。
水筒の栓に少しだけヒビが入っていたように思います。
ブルーの水筒は今回、購入しました。
温度計は300度まで測ることができる物を購入。水筒に熱湯を入れて内部の温度を調べてみたのですが、何度かお湯の温度が100度を超えました???
(最高102.5℃まで上がりましたので沸騰100℃を102.5℃とお考えください)

■水筒をそのまま 立てて放置
◎ 1回目 テスト時の気温 10~13度
  シルバー ブルー
AM9:15開始 101.1℃ 100.4℃
12時間後 70.5℃ 71.2℃
降下温度 30.6℃ 29.2℃
◎ 2回目 テスト時の気温 10~13度
  シルバー ブルー
AM9:25開始 101.1℃ 99.8℃
12時間後 70.9℃ 70.5℃
降下温度 30.2℃ 29.3℃


■逆さまにして放置
◎ 1回目 テスト時の気温 13度前後
  シルバー ブルー
PM9:00開始 101.5℃ 101℃
12時間後 74.9℃ 76℃
降下温度 26.6℃ 25℃
◎ 2回目 テスト時の気温 12.5~17度
  シルバー ブルー
AM10:00開始 99.3℃ 99℃
12時間後 72.8℃ 73.5℃
降下温度 26.5℃ 25.5℃


■逆さまにして保温材を巻いて放置
◎ 1回目 テスト時の気温 12~13度
  シルバー ブルー
PM10:00開始 99.5℃ 99.5℃
12時間後 73.3℃ 74.1℃
降下温度 26.2℃ 25.4℃
◎ 2回目 テスト時の気温 13~15度
  シルバー ブルー
PM10:20開始 101.5℃ 101.8℃
12時間後 75℃ 76.5℃
降下温度 26.5℃ 25.3℃

熱湯を入れて12時間後、立てて保存した場合と逆さまにして保存した場合では約4~5度あたたかいお湯のまま保存することができました。
真空ステンレスボトルなので、保温材を巻いても巻かなくても あまり差が出ませんでした。
実は、朝に水筒に入れたお湯を使って夕方にコーヒーを淹れているのですが、この4~5度でかなり口当たりが変わります。


ステンレスボトルに入れたお湯の降下温度を抑えようと考えるよりも まず重要なことは、水筒にお湯を入れる時の温度です。

なぜか100℃以上のお湯の温度を計れる温度計で調べてみました。
約600mlのお湯を沸騰させて102.5℃になった時に、温めていないステンレスボトルにお湯を入れた時のお湯の温度と、コンロの火を止めてから、ステンレスボトルにお湯を入れて内部を温めてから もう一度お湯を入れた時のお湯の温度と比べてみました。

  水筒内部を温めない 水筒内部を温める
開始時 ケトルのお湯の温度 102.5℃ 102.5℃
直後の水筒内の湯の温度 99℃ 99℃

ほとんど変わらないことが判明。
なぜでしょうか?
あわせて以下の実験も行いました。

ケトルに600mlほどの水を入れて沸騰させて100℃になったときに火を止めて降下温度を測定。(テスト時の気温は約16℃)
開始時の温度 100℃
1分後の温度 95℃
2分後の温度 90.4℃

600mlほどのお湯の場合、100℃近辺では 10秒間に1℃近く下がっていくことが判明。
コンロの火を止めてからステンレスボトルにお湯を少し入れて内部を温め、そのお湯を捨ててから再度 お湯を入れると その時点で温度の下がったお湯を入れることになります。
この結果から、ステンレスボトルの内部を温めて沸騰したお湯を入れるまでコンロの火を止めないことが重要だということが判りました。

最後にひとつだけ注意点。
これはできるだけ熱いお湯を熱いまま長時間保たせるためのテクニックなのですが、途中で一度でもお湯を使ってしまうと中に冷たい空気が入り込むため、その後 お湯の温度が下がりやすくなってしまいますので注意してください。

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