1年半前の保存米をナイロン袋で炊く
注意:ポリ袋でお米を炊く方法を紹介していますが、災害時や緊急時用です。
2013年3月、白米に精米したお米をエージレスとともに密封しました。
密封してから1年半経ちました。
さて、どんな味がするでしょうか。

白米1合を袋から出し、1度だけ軽く洗ってから水に浸けました。

時間がなかったので10分だけ水に浸けたあとお米と同量のお水を計量しました。

お米は0.5合づつ2つに分け、1つはポリ袋1枚 もう1つはポリ袋を2枚にしてご飯を炊きました。
ポリ袋を2枚にしたのは、災害時に泥水でポリ袋のご飯を炊かないといけない時に1枚のポリ袋にお米を入れてそのまま泥水のお湯でご飯を炊くのはイヤだという方もいると思ったからです。
↓このあと片方をポリ袋2枚にしました。

被災時に余裕があれば、ポリ袋を2枚にして炊いたり、大きめのポリ袋の中に1合ずつ入ったポリ袋を数個入れて炊くことにより衛生面でも安心かなと考えました。

2枚のポリ袋の方は外側のポリ袋の中に空気が入るのでご飯を炊く時にふくれ上がるかなと思いましたが、そんなにふくれることなく炊くことができました。
今回、ナベに水を入れ沸騰してから0.5合ずつのご飯の袋を投入しました。
ほぼ夏場なので水道水の温度は25度ぐらいでしょうか。
ご飯を投入して弱火にし、20分経ってから取り出しました。
今回はポリ袋の中の空気をほとんど追い出してから封をすることができましたので、炊いている時もポリ袋がふくれ上がることがなかったです。
できあがったら、ポリ袋の中のご飯が軽く感じられ、浮くような感じになるのは前回と一緒でした。

食べてみるとニオイもほとんどなく固さもちょうど良く おいしくいただきました。
1年半前のお米でも大丈夫です。
今回もカレーをかけたのでおいしかったのですが、ご飯だけ食べるとちょっとパサついているかなと思いました。
やはり最初にお米を30分以上 水に浸けておいた方が良かったのかもしれません。

さて、今回は1年半も経っているので お米の表面になにか違いがあるかと思って拡大写真を撮ってみました。
↓これはつがるロマンの精米直後です。

↓こちらは「お米の劣化テスト」に使用した残りのお米をポリ袋に入れておいたものです。
1年半前のお米で、エージレスで脱酸素処理をしなかった分です。
そのままポリ袋にいれて放置していたものです。
お米は滋賀県産キヌヒカリです。

↓こちらは1年半前にエージレスで脱酸素処理した滋賀県産キヌヒカリです。

あまり違いがわかりません。
もっとわかるかなと思いましたが、こんなもんでした。
そして、気付いたことがもう1点。
真空包装用ポリ袋は酸素を通すのでガスバリア袋に入れて保存する方が良いという考え方。
これは正しいのか???です。
1年半という期間が長期になるのかわかりませんが、ガスバリア袋でなくても充分保存できました。
真空包装用のポリ袋(ナイロンポリTL)でも酸素の侵入はほとんどなかったと感じます。
※追記
再度1年半前の保存白米をポリ袋に入れて炊きました。(2014年9月27日)
今回はお米を一度洗ってから30分間、水に浸けました。
お米:水は1:1にしました。
沸騰したお湯に入れて20分で完成です。
ポリ袋に入れたご飯が15分ほどで浮いてきます。
ご飯だけ食べた感想は、シンもなくニオイもなく普通に食べられます。
おいしいかと聞かれると???という感じですが、カレーをかけて食べるとおいしかったです。
※災害時でない時は耐熱性のあるポリ袋を2重にして使用してください。
破れなどが心配な時は、以下の耐熱性のポリ袋に入れたお米を0.04mm厚ぐらいのポリ袋に入れて炊いてください。
■ 少し厚手タイプ
国産ポリ袋 お料理パック 40枚入x10冊 合計400枚セット OP-25
■ アイラップ
アイラップ 60枚入